sarayogaブログ

さいたま市緑区のヨガ教室です

こころに残る恩師の言葉~「糞」という字は~

自宅近くの、よく前を通るマンションの植え込みに「犬に糞をさせないでください」という立て看板が設置されています。

その看板を見るたびに、中学校時代の恩師の顔が目に浮かびます。

 

かれこれ30年以上前私が中学生だった頃、やんちゃな男子もちょっとビビッてしまう「米田先生」という、それはそれは熱く厳しい先生(女子にはだいぶ甘かった気がしますが)がいらっしゃいました。

常に校内の様子に目を光らせ、風紀パトロールをかかさず、色黒短髪でちょっと強面の、眼光鋭いいかにも「昭和の体育教師」といった感じの先生でした。

 

三年生の時だったのですが、担任の先生が不在で自習だった時に、一度米田先生が代わりに来てくださったことがあります。

普段は基本的に常に怒鳴りちらしている米田先生ですが、その時はなぜかとてもご機嫌で、私たちにいろいろとお話をしてくださいました。

前後のお話はすっかり忘れてしまいましたが、

米田先生が急に黒板に大きく「糞」という字を書き、

 

「漢字のな、一発で覚えられる覚え方を教えてやる。

この「糞」という字な、米田の共って書くねん。俺は子供の頃、「糞は米田の友(共)」って言われてからかわれたのがほんまに嫌やってん。お前らは中学生やからもうそんなアホな事を友達に言わへんやろうけどな、小学生やった俺はほんまに嫌やってん。俺が恥をしのんで教えてやってんからな!お前ら絶対にこの字覚えろよ。試験に出るかどうかは知らんけど。」

 

もちろん、その場にいた全員が即座に覚えました。

そしておそらくですが、

皆、今でも覚えているのではないかと思います。

もしかすると私のように、折に触れて米田先生のお顔を思い出している人もいるかもしれません。(犬や猫を飼っていらっしゃる方は特にそうかも知れませんね)

 

幼稚園から大学まで、そして大人になってからも

沢山の先生にいろいろなことを教わって来て、

そして、昔のことはもうほとんど忘れてしまっていますが、

ものすごく深い言葉や「いい話」などではなく、

思い掛けないことがいつまでもいつまでも心に残り続けるのも面白いですね。

 

 

☆米田先生はとっても厳しい熱血先生でしたが、「愛ある厳しさ」の先生でしたので、いかついヘアスタイルをしたやんちゃな男の子達にもとても慕われていました。上履きのかかとを踏んで歩いているのが見つかると容赦なくめっちゃ怒られていましたが。。。